特集 服薬の行動科学—「指導」から「援助」へ
服薬援助のためのアクションプラン—自らの気づきを全体に生かすために
清水 恵
1
1国立名古屋病院血液内科病棟
pp.1037-1040
発行日 1998年11月1日
Published Date 1998/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905707
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
アメリカ健康教育の行動変容理論を背景にした,対象(例:患者)の心理的・社会的環境の理解とそのためのスキル(技能)を提供する,Psy—chosocialTrainingと呼ばれるものがある.これは,患者主体の行動変容,すなわち,患者自身が自分の課題に気づき,その課題に対する自分の行動を自ら変えていくことを導くためのスキルを,看護者が身に付けることを目的としたトレーニングである.このスキルは,HIV看護にとどまらず,看護するものは身に付けておきたいスキルと私は考えている.本稿では,看護行動のひとつである“服薬支援”について,この考えをもとに展開した,管理者としての私の行動をまとめた.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.