第13回日本腎不全看護学会・学術集会記録 【教育講演】
2.看護者のためのストレスマネジメント
久保田 聰美
1
1社会医療法人近森会近森病院
pp.27-33
発行日 2011年4月15日
Published Date 2011/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100440
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はじめに
医療制度改革や診療報酬改定の波が押し寄せるたび,医療現場はその対応に追われている.急性期病院では,機能分化の名のもとに在院日数は限界まで短縮され,DPC導入に伴い医療は医業に変化してきている.7対1看護職の人員配置は,看護職の労働環境の改善,医療安全の確保,看護の質の確保といった本来の目的とは別の形で現場には押し寄せてきている感さえある.それは,7対1対象以外の部署からのマンパワー異動という病院も少なくない環境下において,腎不全患者と向き合う看護者ははかり知れないストレスをかかえている.
今回のセミナーでは,筆者自身が長く健診機関で保健師として働く人の健康づくりにかかわった経験やモデル事業で得た一般企業での視点を,厳しい医療現場で働く看護者にも活かす具体策はないかという疑問から出発した研究を基盤とし,現在勤務している近森病院(以下,当院)で実践している看護管理者としてのいくつかの試みについて報告させていただく.
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