特集 バランスト・スコアカードで看護管理のPDCAサイクルを回す
BSCで救急外来のPDCAサイクルを回す―都立豊島病院救急外来の取り組み
梅本 健三
1
,
伊敷 弘子
1
,
奥野 喜美子
2
,
馬渡 法子
3
,
熊川 寿郎
4
1都立豊島病院救急外来
2都立豊島病院看護科
3都立豊島病院看護担当科
4国立保健医療科学院経営科学部
pp.408-416
発行日 2007年5月10日
Published Date 2007/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100604
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●救急外来の概要
都立豊島病院(以下,当院)は二次救急医療体制であり,救急外来はその窓口として24時間体制で患者を受け入れている。また,CCUネットワーク加盟施設として急性心血管疾患の受け入れも行なっている。救急外来は内視鏡,放射線検査も管轄しており,緊急の内視鏡・血管造影などの検査にも対応している。
救急外来の看護は,思いがけなく発症する疾病,外傷,中毒などの多種多様な患者を速やかに診断・治療・看護することにより障害をなるべく少なくして,それまでの日常生活に復帰させることにある。そのため,救急外来スタッフは患者の状態を迅速に把握し,円滑なチームワークのもとで的確な処置・ケアを行うことと,患者・家族の心理状態に配慮し誠意をもって接することにより不安の緩和に努めている。
また,内視鏡・放射線の検査・治療についても同様に対応し,緊急事態にも速やかに対処できるように努めている。救急外来は他部署との関わりが多いという特性があるため,よりよいチーム医療を構築し,患者サービスの向上に貢献できる職場づくりをめざしている。
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