特集 バランスト・スコアカードで看護管理のPDCAサイクルを回す
BSCで病棟のPDCAサイクルを回す―都立豊島病院6B病棟の取り組み
小池 律子
1
,
雨谷 容子
1
,
古屋 智子
1
,
奥野 喜美子
2
,
熊川 寿郎
3
1都立豊島病院6B病棟
2都立豊島病院看護科
3国立保健医療科学院経営科学部
pp.400-407
発行日 2007年5月10日
Published Date 2007/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100603
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●6B病棟の概要
都立豊島病院(以下,当院)6B病棟は整形外科・内科・眼科・婦人科の4科混合病棟で編成されていた。また,空床があれば緊急入院患者を積極的に受け入れるという当院の運営方針にもとづき,上記以外の科の患者が20%を占めていた。なお,婦人科,整形外科の休診に伴い,2007年の1月からは病床数26床,内科・眼科の2科で運用している。
6B病棟の看護は,患者の半数は70歳以上の高齢者が占め,その多くは日常生活援助を必要としている。さらに,手術・検査・内科治療・化学療法などの看護ケアを実施している。そのため,安全な看護を確保していくことが最も重要となるが,それには固定チームナーシング方式のもと,スタッフ1人ひとりがそれぞれの役割と業務を担い,確実に実践していくことが求められている。また,さまざまな疾患を抱えた患者や家族,医療者間のコミュニケーションも大切である。
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