連載 自律してケアを提供できるセルフマネージングチーム[4]
セルフマネージングチーム制導入初年度のファシリテーターの役割
福井 トシ子
1
,
高崎 由佳里
1
1杏林大学医学部付属病院看護部
pp.613-618
発行日 2004年7月10日
Published Date 2004/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100523
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マネージャーからファシリテーターへ
セルフマネージングチームは,フラットな組織形態を意図しているため,中間管理職(看護師長)や監督職(主任)もまた,ピラミッド組織のように階層としてではなく,チームの一員として位置づけられる。それに伴い,中間管理職の役割は,従来のマネージャー(管理者)からファシリテーター(推進者)へと移行する。この成否がチーム制の導入を左右するといっても過言ではないため,ファシリテーターに対する評価は重要である。
一般的に,主任は看護師長が評価し,看護師長は看護部長が評価するというように,直属の上司による評価がなされるだろう。しかし,セルフマネージングチーム制では,中間管理職も監督職も,チームメンバーとして相互に評価し合う関係となる。そこで,チーム制の導入時に,看護師長であった筆者が,ファシリテーターとしてどのような行動をとっていたかを検証する必要がある。
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