連載 自律してケアを提供できるセルフマネージングチーム[11]
セルフマネージングチームはどのような「場」で動いているか
福井 トシ子
1
1杏林大学医学部付属病院看護部
pp.156-160
発行日 2005年2月10日
Published Date 2005/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100120
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セルフマネージングチームを円滑に動かすためには,意図的なミーティングの場を必要とする。6~8人のチームを7~8チーム編成して,これらがあたかも1つのチームであるかのように動かすのである。チーム活動を円滑にするための仕組みを言い換えるならば,「場のマネージメント」と言うことができるであろう。
場のマネージメントは,「場を生成させるためのマネージメント」と「生成した場を生き生きと動かしていくためのマネージメント」の2つからなる。この観点から,「セルフマネージングチームの創出」そのものが,場のマネージメントの1つである「場を生成させるためのマネージメント」ということができるのではないか。また,「生成した場を生き生き動かしていくためのマネージメント」は,これまで紹介してきた多様なツールを用いることや,時間のマネージメントであると言えよう。チーム内での意思決定の仕方に焦点が当てられるとともに,この2つの取り組みの過程が,心理的連帯感を生むプロセスに深い関わり合いをもつのではないだろうか。
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