新連載 看護管理に活かすコーチング・カウンセリング術[1]
コーチングとカウンセリングに共通する3つの考え
池田 優子
1
1公立藤岡総合病院
pp.46-49
発行日 2004年1月10日
Published Date 2004/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100417
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私は看護部長になって,3年目を迎えています。それまで看護管理の経験が全くなかったのですが,看護教育の現場からひょんなきっかけで臨床に入りました。恩師から「あなたって怖いもの知らずね」「じっくり現場を把握してから動くのよ。突っ走っちゃダメよ」と言われながらも,「まあ,なんとかなるだろう」と引き受けました。不安を抱きつつも,当時の看護部長から「現場を知って,みんなの話を聞いて」という言葉に「それなら私にもできる。わからないのだから教えてもらうしかない」と覚悟を決めて,今までなんとかやってきました。これにはカウンセラーとしての経験と教務主任という管理的立場での経験が,自分にとって大きな支えになったのは確かでした。
これからお話しするコーチングやカウンセリング技術が,現場で看護管理をしていくうえでどのように役立つのかを知っていただき,いままでの管理の手法に味付けとしてちょっと追加することで,「少し楽に管理ができるかもしれない」と思っていただければいいなと思います。
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