特集 ゲノム医療とがん看護 ~私たちはなにを知って,なにをする?~
【がんゲノム医療の「いま」を知る!】
遺伝カウンセリング
鴨川 七重
1
Nanae KAMOGAWA
1
1東海大学医学部付属病院看護部消化器外科・内科病棟,遺伝子診療科/遺伝看護専門看護師
pp.745-747
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango25_745
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はじめに
遺伝医学の進歩により,遺伝子情報を用いた発症予測,予防,診断,薬剤選択など,医療において遺伝子情報が人々の健康管理に用いられるようになってきた.今日,日本では臨床遺伝センター,遺伝子診療科など名称はさまざまであるが,多くの病院で遺伝子医療部門が設立され,遺伝学的検査の結果を人々の診療と人生に役立てるべく,日々取り組みが行われている.このような医療状況の変化に看護職も対応していくことが求められ,2017年日本看護協会は専門看護師の領域として,新たに遺伝看護専門看護師を認定した.2020年9月現在,遺伝看護専門看護師として全国で6名が認定され,日々活動を行っている.ここでは,当院で実施している遺伝カウンセリングの現状を遺伝看護専門看護師の役割とともにお伝えしたい.
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