連載 看護部長のバーチャルコーポレーションで患者の安全を守る――赤十字医療施設看護部長会の取り組み・4
組織横断的な医療安全体制強化の取り組み(1)
赤十字医療施設東部ブロックにおけるセイフティマネジメント委員会活動
前田 久美子
1
,
高橋 高美
2,3
1前大森赤十字病院
2武蔵野赤十字病院
3赤十字医療施設東部ブロック
pp.1024-1029
発行日 2005年12月10日
Published Date 2005/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100282
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
今日,医療技術の高度化,患者の高齢化,国民のニーズの多様化など,医療環境は著しく変化している。こうした変化に対応し,安全で良質な医療を提供することは,医療職者の使命である。
医療現場においては,例えば,ある慣習的な舌下与薬方法を看護師は疑問なく指示通り行なっていたが,実は大変な危険をはらんでいることがわかった。他の病院の実際を調べてみると通例のまま与薬している病院と危険性を認識していっさい舌下与薬を行なっていない病院があること,同一病院内でも舌下与薬をしている診療科としていない診療科とがあるということがわかった。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.