新連載 看護部長のバーチャルコーポレーションで患者の安全を守る――赤十字医療施設看護部長会の取り組み・1
連載をはじめるにあたって 看護部長のバーチャルコーポレーションで患者の安全を守る―赤十字医療施設看護部長会の取り組み
前田 久美子
1
,
高橋 高美
2
1前大森赤十字病院
2武蔵野赤十字病院
pp.748-749
発行日 2005年9月10日
Published Date 2005/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100300
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- 文献概要
患者の安全を守りつつニーズに即応した看護を提供することは,看護の基本である。医療現場において24時間ベッドサイドで直接ケアを提供する看護職者には,知識に基づいた安全で確実な技術と,信頼できる対応が求められており,それらは個人の看護実践能力に負うところが多い。
しかしながら,今日,安全の問題は,疾病の多様化,医療の高度化に伴い,看護を提供する個人の問題にとどまらず,医療安全という視点に立った組織的な取り組みが求められている。2002年には医療法施行規則が改正され,医療安全体制の確保が義務づけられた。看護部門のトップリーダーとして,看護部長は医療安全対策の強化や安全文化の醸成,業務運営システムの改善など多くの課題を抱えている。
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