実態をさぐる
赤十字とその活動
pp.70-71
発行日 1966年1月10日
Published Date 1966/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203549
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赤十字の組識
1863年赤十字組織がジュネーブにできてから,全世界に102社の国際赤十字加盟団体が育つようになった。国際赤十字とは,赤十字国際委員会・赤十字社連盟・各国赤十宇社の三つを総称したもので,これを赤十字国際会議(4年に1回開催)が掌握した組織である。先きの第二次大戦にも補虜の待偶や非戦闘員の保護などに赤十字社が活躍したことを覚えておられる方も少なくないだろうが,これはジュネーブ条約(一名赤十字条約)によるもので,人類を戦争の被害から安全に守ろうとする赤十字本来の目的にそって起案されたものであった。
日本赤十字社も,この一員として,東京・芝に本部をおき(本社),各都道府県に支部,地方事務所,支庁,特別区,一般の市を地区,町村を分区とよんで,それぞれ縦につながる組織をもっている。46支部,1240地区,2848分区あり,ほとんど全国を網らしている。ほかに日本赤十字社として経営する病院93,産院3,血液銀行13,支部診療所15,病院付属診療所8,児童のための施設18がある。
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