連載 病院管理フォーラム
■防犯対策・4
武蔵野赤十字病院における防犯対策
高橋 高美
1
1武蔵野赤十字病院
pp.85-87
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100475
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最近世間では凶悪な窃盗事件が多発している.病院も例外ではなく,第三者による盗難や器物破損等で被害を受けることがあり,危機管理対策が急がれている.しかし多くの病院は,対策を行うことは理解していても,防犯に必要な器械の購入が不可欠であると考え,「病院経営の現状を考えると,なかなか実行に踏み切れない」という声を聞く.
当院は救命救急センターを有し,休日・夜間も診療を行っているため24時間・365日オープンな環境であるにも関わらず,5年前までは防犯対策について有効な取り組みをしていなかった.しかし,安全で安心していただける医療を提供するために,患者の療養環境に目を向けて現状を把握し,臨床の現場で職員から生の声を聴くうちに,病院として取り組む防犯対策の必要性が明確になった.その後,外来棟の新築や救命救急センター全面改築に伴い建物の構造が変化してきたが,防犯対策も継続して改善し今日に至っている.
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