連載 自律してケアを提供できるセルフマネージングチーム[10]
導入後1年目と2年目で個人が学んだ内容の変化
福井 トシ子
1
1杏林大学医学部付属病院看護部
pp.56-60
発行日 2005年1月10日
Published Date 2005/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100106
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
セルフマネージングチーム制は,ソフトシステム方法論によるアクションリサーチを行ない,問題状況を明らかにし,「プリセプターグループ制からセルフマネージングチーム制への転換。チーム制の中で,メンバー間が個人の意思決定を支えるシステム」を創出するという根底定義をもとに,開発されたことは既に述べた。アクションリサーチの利点は,変化の軌跡をたどり,比較できることである。セルフマネージングチームを通して,個人はどのような学びを得ただろうか。また,プリセプターグループ制と比較して,個人にどのような変化をもたらしているのだろうか。さらには,1年目と2年目では変化に差が出るのだろうか。
今回は,セルフマネージングチームにおける個人の学びと,問題状況の変化について述べる。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.