連載 英国助産婦学生日記・13
2年目の始まり
日方 圭子
1
1英国・サリー大学助産課程(ダイレクトエントリーコース)
pp.86
発行日 2002年1月25日
Published Date 2002/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902807
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夏休みはひと月近く帰省して日本の夏を楽しんだ。9月になって寮に戻ったら,なんと上階のお風呂からの水漏れで部屋はカビだらけ,あんまりな状況になっていた。思い切りホームシックになって,フィリピン人看護婦のジェレンにお夕飯をご馳走になって慰めてもらって,とりあえず空き部屋に避難した。2年目の始まりは,なんとも不幸だった。
今学期の予定は,6週間実習,4週間授業,6週間実習,2週間冬休み,となっている。最初の2週間の実習は東サリー病院産後棟に配置になった。この病棟で働くのは初めてだった上にとにかく忙しい。ここの助産婦とはほとんど初対面だったし,その中で毎回一緒に働く人を見つけるのは大変だった。夏休みぼけが抜けきらないまま2週間は過ぎていって,実習ごとに記入していく「記録ノート」に担当者のサインをもらい損ねてしまうくらい,頭の切り替えができていなかった。
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