特集 事例研究をどううみだすか─事例がもたらす知の可能性
看護領域から
─対談─看護実践において事例がもつ意味とは─「看護現場学」の取り組みから
陣田 泰子
1,2
,
山本 則子
3
1横浜市立大学看護キャリア開発支援センター
2淑徳大学大学院看護学研究科
3東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻高齢者在宅長期ケア看護学/緩和ケア看護学
pp.428-438
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201414
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山本 陣田先生はこれまで,「看護現場学」と称してさまざまな取り組みをされてきていると思います。以前ある雑誌でこの「看護現場学」について拝読したとき,私の問題意識と近いところにおられると感じました。私は現在,よく似た名称の「現場発看護学」という研究に取り組んでいますが,陣田先生は私よりも前から検討を重ねられ,2006年に『看護現場学への招待』,2009年には『看護現場学の方法と成果─いのちの学びのマネジメント』(いずれも医学書院刊)という2冊の著書をまとめられています。また先生は現在,「陣田塾」と銘打って後進の指導育成にあたられています。そこでは「陣田式概念化」というステップが用いられていますが,これはどのように生み出されたのか。ご著書を拝読すると,最初に「知の見える化」をめざされたとのことですが,もともと,どのような意図から「看護現場学」を提唱され,そしてどのようなことをめざされていたのか,そのあたりからお話しいただけるでしょうか。
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