焦点 看護行為に関する評価研究
解説
実習指導行為とその評価—精神科臨床実習指導に対する学生の反応による指導行為の分析
坂田 三允
1
1千葉大学看護学部精神看護学講座
pp.443-452
発行日 1985年10月15日
Published Date 1985/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200853
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Ⅰ.はじめに
1つの行為は,ある意図,すなわち計画によって実施され,その実施された行為を分析評価し,次の行為に向けての展望が生じて初めて完結する。
人間関係における,1つの行為に対する評価には,いろいろな形式があるが,大きく分けると,
1.行為を実施した者が自己感覚によって行なう分析
2.行為を受けた当事者からのフィードバックによって行なう分析
3.行為の諸側面および行為の全体を,1つの規準についてアセスメントすることによって行なう分析
の3つの形式に分けられる。これらの3形式は,それぞれ重なり合う面をもっているが,評価する主体をどこに置くかによって異なるものである。
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