連載 看護教育における授業設計・12
教授方法の理論:発問の意義,目的,方法
平野 朝久
1,2
1東京学芸大学教育学部
2東京都立医療技術短期大学
pp.194-199
発行日 1992年3月25日
Published Date 1992/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900353
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学生の成長は,学生自らが創り出していくものであるが,その持てる力を存分に発揮できるようにしていくのが教育であり,授業である.学生の成長の契機が偶然任せになるのでなく,できる限り良い契機が得られるように働きかけていくことが望まれる.教師にはその主要な役割を果たすことが期待されるのである.
さて,教師がそのような役割を果たすために学生に働きかけをする際に,ことばを使用するのであるが,それは,様々な機能を果たす.横須賀薫は,授業の中で使われる教師のことばを,発問,説明,指示,評言の4種類に分類している1).筆者は,それらにさらに助言を付け加えたい.
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