連載 日本の乳信仰をめぐる旅・8
おっぱい神社・おっぱい寺・乳銀杏・乳地蔵・乳神様たち
奥 起久子
1
,
野口 智子
1
,
地本 淳子
1
,
内岡 恵
1
,
瀬川 雅史
1
1おっぱい神社等を記録するワーキンググループ
pp.570-571
発行日 2021年8月25日
Published Date 2021/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201851
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銀杏木窪の大銀杏
青森県三戸郡階上町道仏字銀杏木窪
樹高30m,目通り幹周13.3m,推定樹齢1000年という巨樹で,県指定天然記念物。道仏小学校の南1kmほどのところ,広々とした場所に立つ。環境庁の巨樹調査リストでは「道仏の銀杏」と記載されている。集落名が「銀杏木窪」で,古くから地域のシンボル的存在と階上町教育委員会による案内板に記載がある。この地に住んでいたアイヌの人たちが,財宝を埋めた場所の目印として植えたとする伝承があるそうだ。枝からは巨大なチチが多数垂れ下がり,地面に達して着根しているものもある。「垂乳根の大銀杏」とも呼ばれ,チチに触ったりなでたりすれば母乳がよく出ると言われて信仰されていたと,青森県文化財保護課のWEBサイトにある。
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