連載 中医学で考える妊娠・出産の食養生・11
「つわり」の食養生
和田 曉
1
,
高島 系子
1医療法人「医食会」
pp.172-176
発行日 2008年2月25日
Published Date 2008/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101173
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
中医学からみたつわり
つわりの基礎知識
妊娠中特有の症状であるつわり。妊娠12週~16週ごろまでには自然に治まることが多く,妊娠そのものに悪影響を及ぼすことはないと言われています。しかし,本人にとってはたいへん不快で,日常生活への影響はかなり大きい症状といえるでしょう。
妊娠初期という時期を考えると,つわりには安易に薬を用いるべきではありません。漢方薬も,この時期に禁忌とされているものがあるため,十分な注意が必要です。経験的につわりに用いられてきた漢方薬のなかにも,作用が強いもの,若干の副作用があるもの,誤用によって症状が悪化するものがありますので,服用する際には必ず中医学の専門家へ相談するようにしましょう。
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.