連載 行動変容を導く ナッジの利いた保健活動・5
「Easy(簡単に)」活用のためのポイント
髙橋 勇太
1,2,3
,
村山 洋史
3,4
,
竹林 正樹
3,5,6
1横浜市鶴見区
2NPO法人PolicyGarage
3横浜市行動デザインチーム(YBiT)
4東京都健康長寿医療センター研究所
5株式会社キャンサースキャン
6青森県立保健大学
pp.426-431
発行日 2021年5月10日
Published Date 2021/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201661
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はじめに
第4回では,ナッジ実践の枠組み,EASTの活用ステップを紹介しました。
EASTは,「Easy(簡単に)」「Attractive(印象的に)」「Social(社会的に)」「Timely(タイムリーに)」の頭文字で,これらを意識すれば,ナッジを利かせやすくなります。そのためにも,「ターゲットとなる行動の特定」「行動背景の理解(ボトルネックの分析等)」「介入方法の設計」「評価」の4ステップが重要です。
保健事業でナッジを活用する場合でも,変容させたい行動を具体的に特定し,その行動の背景が理解できて,初めて具体的なEASTの組み入れ方を決めることができます。また,事業をやりっ放しでは,実施したナッジに本当に効果があったかが分かりません。次に活かすためにも評価が必要です。
第5〜8回では,EASTの各項目を詳細に解説していきます。
第5回の達成目標
第5回は,「E」,すなわち「Easy(簡単に)」を取り上げ,以下を達成目標とします。
❶Easy活用のためのポイントを理解する。
❷保健活動におけるEasy活用の具体的なイメージを持つ。
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