連載 行動変容を導く ナッジの利いた保健活動・3
人の意思決定の癖(バイアス):後編
髙橋 勇太
1,2
,
村山 洋史
2,3
,
竹林 正樹
2,4,5
1横浜市健康福祉局
2横浜市行動デザインチーム(YBiT)
3東京都健康長寿医療センター研究所
4株式会社キャンサースキャン
5青森県立保健大学
pp.232-237
発行日 2021年3月10日
Published Date 2021/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201615
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はじめに
第2回では,「どんな合理的な人でも時に不合理な行動をしてしまうこと」「人の思考には,直感的な思考(システム1)と理性的な思考(システム2)があり,意思決定の癖(バイアス)は直感的な思考の中に潜んでいること」をお話ししました。また,意思決定の癖の中でも「損失回避バイアス」「現在バイアス」「現状維持バイアス」を取り上げて説明しました。
第3回の達成目標
第3回では,直感的思考(システム1)と論理的思考(システム2)の関係とともに,「身近な情報から直感的に判断する傾向」を引き起こす意思決定の癖を解説し,以下の達成目標を設定します。
● 「ヒューリスティクス」「情報・選択過剰負荷」「投影バイアス」をはじめとした各種バイアスを理解できること
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