連載 姫井先生と考える 健康に生き抜くためのヒント・14
「病気休職と復職」を考える―その2 復職を円滑にするためのヒント
姫井 昭男
1,2
1PHメンタルクリニック
2ポジティブヘルスラボラトリー(株)
pp.438-442
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102422
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メンタル障害による3か月以上の長期休職者は,1000人以上の従業員がいる企業では,全従業員数の1%に近くになると言われています。1000人規模の会社では約10人の休職者がいることになり,こう考えると,従業員が休職を続けるということの経済損失の大きさがわかります。休職者本人の利益と,経済全体に与える影響を考えると,速やかな復職のサポートをすることは,個々の組織のためだけでなく,社会に利益をもたらすことにつながります。
今回は,円滑に職場復帰できるサポートとして,どのようなことが必要か,また復職後間もない時期に不調を来たし再度休職とならないようにするには,どのような点をチェックし観察すればよいかなど,休職中から職場復帰までに産業保健職がやっておきたいことについてお話しします。
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