連載 姫井先生と考える 健康に生き抜くためのヒント・13
「病気休職と復職」を考える―その1 メンタル障害の長期休職問題
姫井 昭男
1,2
1PHメンタルクリニック
2大阪医科大学神経精神医学教室
pp.346-350
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102398
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メンタル障害での休職者が急増し,半年を超える長期の病気休職者のほとんどがメンタル障害となりつつある現代では,休職のあり方と復職に対する考え方について,制度とサポートを見直しする必要があります。しかしながら,組織の中でシステムを根幹から変えるのは容易なことではありません。まずは啓発が必要です。その啓発が専門職からの提言であることは何よりも説得力があります。私たち産業保健に関わる者が中心となって,制度改革の必要性と,具体的にどのような制度に改善すればよいのかを説いていかねばなりません。それには,産業保健以外の知識も必要になってきます。
正しい知識と論証にもとづいた現代の休職問題に対する回答を提案するために,これから2回にわたって「病気休職と復職」についてお話しします。
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