Japanese
English
研究と報告
「復職できるうつ」と「復職が困難なうつ」
Examination of the Reinstatement Rehabilitation Program for Patients in Depression
菅原 誠
1
,
福田 達矢
1
,
野津 眞
1
,
川関 和俊
1
Makoto SUGAHARA
1
,
Tatsuya FUKUDA
1
,
Makoto NOZU
1
,
Kazutoshi KAWAZEKI
1
1東京都立中部総合精神保健福祉センター
1Tokyo Metropolitan Chubu Comprehensive Center for Mental Health and Welfare, Tokyo, Japan
キーワード:
Depression
,
Reinstatement rehabilitation
,
Reinstatement support
,
Industrial mental health
,
GATB
Keyword:
Depression
,
Reinstatement rehabilitation
,
Reinstatement support
,
Industrial mental health
,
GATB
pp.787-796
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101034
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抄録
うつ病休職者の特性と復職リハのあり方について検討する目的で,復職支援専門のデイケアでの取り組みを報告した。対象期間は開設以来の18か月間で,期間中利用開始した74例を対象とした。結果,期間内転帰55例のうち81.8%が復職した。復職困難と関連する要因として①40歳以上,②女性,③配偶者がない,④単身生活,⑤罹病期間が長い,⑥利用前休職期間が長いことが示された。本プログラムでは復職が難しかった事例について,「復職回避うつ」群,「職業適性・能力不適合」群,「不適切診断・治療」群,「病状不安定」群の4群に分けて考察した。さらに休職要因に応じたプログラムの提供が可能な,精神科医の常勤する復職リハ施設増設の必要性,デイケアの精神科医のセカンドオピニオンとしての役割の重要性,精神科医の産業精神保健分野への理解を深める必要性があることなどについても考察した。
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