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特集 OTによる復職支援
休職/復職とリワーク支援
Roles of occupational therapists in supporting workers with mental illness for return to work
宮崎 宏興
1
Hirooki Miyazaki
1
1特定非営利活動法人いねいぶる
pp.1430-1435
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100350
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Key Questions
Q1:休職者の現状はどうなっているか?
Q2:当事者のどのような点に注目しながら復職支援を行うか?
Q3:これからの復職支援にOTはどう関わるべきか?
近年の休職者状況
厚生労働省によって実施された患者調査の結果によると,2008年(平成20年)10月の時点で,何らかの精神障害のために医療機関を受診している者が281.5万人存在すると推測され,そのうちの1/3を超える104.1万人をうつ病を中心とする気分障害患者が占めている1).
日本生産性本部メンタル・ヘルス研究所が実施した上場企業の調査によれば,「社員に心の病の最も多い年齢層」は20~30代(特に30代)が増加傾向にあることから,企業にとっては,これから会社の中軸を担うべき人材が休職しやすいという困難さもうかがわれる.これらは,単なる個人の労働上の問題だけにとどまらず組織のあり方の問題でもあり,また年間約3万人を数える自殺に至る大きな原因の一つにも挙げられ,わが国が早急に取り組むべき課題となっている2).
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