特別記事
大分県における水害時の保健活動―県保健所による市町村支援を中心に
西本 真由美
1
,
藤本 紀代美
1
1大分県豊肥保健所
pp.126-130
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102346
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はじめに
2012(平成24)年7月11日から14日にかけて,九州北部を中心に,これまで経験したことのない非常に激しい雨が降り続いた。豊肥保健所管内の竹田市では,12日未明から雷鳴を伴った豪雨となり,(午前7時までの3時間雨量が135ミリとなり,同市としては観測史上最大を記録)市中心部を流れる玉来川が1982(昭和57)年,1990(平成2)年の水害に続き氾濫し,死者2人,負傷者3人,住宅全壊11件,半壊87件,床上浸水87件など甚大な被害を受けた。
刻々と変化する状況への対応に市保健師が奔走するなか,主に保健所保健師がどのように竹田市への支援活動を展開したのか,初動期,緊急期,応急期初期,応急期後期の4つの時期に分けて報告する。
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