PHOTO/Pick Up
地域に根ざしたアイデアいっぱいのむし歯予防活動―奈良市都祁地区の住民組織との協同における保健師の役割/住民力を活かして,アイデアいっぱいのむし歯予防活動―奈良市都祁地区の住民組織と保健師のちょっといい関係
水原 慶美
1
1奈良市都祁保健センター
pp.81-83,122-125
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102345
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
地域の概要
奈良市都祁地区は奈良市の東部山間に位置し,2005(平成17)年度に都祁村として奈良市に合併した旧都祁村地区です。地区人口は2013(平成25)年4月1日現在で6014人,市街地から車で約50分のところに位置し,移動手段は車かバスに限られます。高原地域のため,市街地に比べると夏は涼しく,冬は雪も降り寒さが厳しいところです(図1)。
都祁保健センターの担当地域は都祁地区を含む奈良市の東部山間地域で,保健師4名,事務職1名,管理栄養士(嘱託)1名の体制で保健活動を展開しています。
奈良市都祁地区ではむし歯有病率が高いことから,3歳児以降の児や保護者に対する歯科保健教育が健康課題でした。2002(平成14)年度の「健やか親子21」策定ワーキング会議で,地域の健康課題である子どものむし歯予防には,保護者と住民がともに取り組むことが重要だと確認されました。むし歯予防教室への参加から始まった活動は,次第に住民主体の活動へと移行。2004(平成16)年度には住民組織「にこにこ通信局」を結成し,今日にいたる取り組みとして展開しています。
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.