特集 あなたのまちに地震が来たら? 2度の震災を乗り越えた新潟に学ぶ震災対応
新潟県中越沖地震―県内2度目の全国保健師派遣支援の実際
奥田 博子
1
1国立保健医療科学院公衆衛生看護部
pp.314-318
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100964
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新潟県中越沖地震から,被災地での保健活動の課題やポイントを学ぶ。最近の災害支援の状況から,新たな健康課題へのスピーディーな対応が求められるようになっている。また災害後は直接支援に目が行きがちだが,全体調整の役割が非常に重要であることも押さえておきたい。派遣においては,被災地の混乱を踏まえ,流動性のある,自己完結型の活動が望まれる。災害時は,被災自治体としても,派遣チームとしても,みる・つなぐ・動かすという保健師能力の基本が試される。地域特性に合った具体的な取り組みを,平時から心がけることが重要である。
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