特集 あなたのまちに地震が来たら? 2度の震災を乗り越えた新潟に学ぶ震災対応
新潟県中越沖地震:現地での実際
県庁の役割
坪川 トモ子
1
1新潟県福祉保健部福祉保健課
pp.320-326
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100965
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中越沖地震発災から1か月間に新潟県が行った対応を紹介する。被災直後は情報収集が困難だったものの,①市村の被災地活動本部への支援,②避難所での健康管理,③被災地保健所の体制の強化の3点に絞って保健師派遣をすることにし,厚労省や県内保健所・市町村,看護協会などへ向けて適宜派遣要請を行った。また保健所との連絡を密にとり,対策本部への情報提供や改善提案などを行うとともに,被災地保健師・派遣保健師間の情報共有のため,活動報告会を開催した。今後の課題としては,いざというとき動けるための研修・訓練の充実や,スムーズな派遣調整のための関係機関との連携強化,派遣要請指針の策定などが考えられる。
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