特集 災害被災地におけるプライマリ・ケア
被災地を援助した経験から
新潟中越地震におけるプライマリ・ケア支援活動
高山 義浩
1
1佐久総合病院総合診療科
キーワード:
災害医療
,
医療支援チーム
,
プライマリ・ケア支援
,
病院間協力
,
避難所巡回診療
Keyword:
災害医療
,
医療支援チーム
,
プライマリ・ケア支援
,
病院間協力
,
避難所巡回診療
pp.662-664
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100135
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2004年10月23日,新潟中越地震が発生し,震源地に近い小千谷市では震度6強を観測した.直後の震災被害による市内の死亡者は11名.このほかに730人余りが負傷した.一方で,小千谷市内の病院・診療所すべてが何らかの被害を受け,災害医療の体制をとることは困難であった.
筆者が勤務する佐久総合病院は,小千谷市の中核病院のひとつである魚沼病院より医療支援の要請を受け,翌24日より約1カ月にわたり医療支援チームを派遣した.本稿では,佐久総合病院の活動を振り返りながら,被災地のプライマリ・ケア・ニーズについて考察してみたい.
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