徹底分析シリーズ 非常時:病院と患者とあなたを守るために
備蓄とライフラインのバックアップ:新潟県中越地震と中越沖地震の経験から
佐藤 和夫
1
,
薄田 浩幸
2
,
中島 晃
3
,
内藤 万砂文
4
Kazuo SATO
1
,
Hiroyuki USUDA
2
,
Akira NAKAJIMA
3
,
Masahumi NAITO
4
1長岡赤十字病院 前事務部
2長岡赤十字病院 医療技術部
3長岡赤十字病院 医療社会事業部
4長岡赤十字病院 救命救急センター
pp.752-756
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100152
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災害時の病院機能維持には堅牢な建物,設備であることが前提であることは言うまでもない。病院での電気や水,ガスなどライフラインの寸断は病院機能に大きな支障をもたらすこととなり,ライフラインの確保とバックアップは重要である。また,建物や設備などの破損の早期復旧,安全確認への人的バックアップ体制も災害時での病院機能維持には欠くことのできないことである。
当院では,新潟県中越地震(図1)と中越沖地震という2度の大きな地震を経験し,備えが必要であることと,ある程度の対策がとれていれば大丈夫ということの両面が明らかになってきた。本稿では,基幹災害拠点病院としての当院の備蓄状況とライフラインのバックアップについて紹介する。
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