Scramble Zone
新潟県中越地震に対して/被災者体験から学ぶこと/新潟県中越地震における県立看護大学の取り組み
林 幸子
1
,
平澤 則子
2
,
朝倉 京子
2
,
中川 泉
2
1新潟県厚生連中央看護専門学校
2新潟県立看護大学看護学部
pp.41-47
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100578
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10月23日,中越地震は突然やってきた。土曜日の夕刻,私は丹念にむいた栗ご飯を仕込み,昨夜の残りのシチューを温めなおしていた。すると17時56分,激しい揺れが。「いつもと違う!」と直感し,火の元の確認に走った。
元栓を止め,長男と屋外に出,隣の庭に2家族が避難し,お互いの無事を確認しあった。「大根を洗っていたら肩を瓦がかすめて…。あと10センチずれていたら…」と,話す隣人の声はふるえている。追って2回の大きな揺れを過ごしたころ,家族が帰宅し安堵した。しかし自宅は真っ暗で余震もあり,入ることはできない。きれいな月夜で,冷えも強く,その夜は近くの中学校に避難した。
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