特集 懸賞論文結果発表
論文・活動報告部門 テーマ:コミュニティ活性化に保健師の技術を役立てる
佳作
都市部におけるコミュニティ活性化―中高年の健康づくりを通じた地域ネットワークの構築
武田 順子
1
,
櫻井 尚子
2
,
武田 敏夫
3
1川崎市多摩区役所保健福祉センター保健福祉課
2東京慈恵医科大学医学部看護学科
3前川崎市保健所
pp.742-745
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100536
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地域の健康水準アップのために,地域の健康づくり活動を推進し,これを実現する手段として健康づくりグループの育成を進めてきた。これらの活動が,都市部におけるコミュニティ活性化にとって有効な手段であることに気づき,この認識を深めてきた。
現代の都市部は機能社会(ゲゼルシャフト)化しており,まず共同体ありきの伝統的な社会(ゲマインシャフト)を前提とした上意下達式に社会活動への参加をはたらきかけても機能しないことが多い。そのことから,多くの住民の課題である「健康」をテーマに,課題解決に向けての提案を出発点に,活動を組織化し継続することが,「活動」や「それを担う組織の活性化」につながること,つまり,中高年のネットワークづくりに寄与することが示唆された。
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