特集 懸賞論文結果発表
論文・活動報告部門 テーマ:コミュニティ活性化に保健師の技術を役立てる
優秀賞
保健師が主体的に担う地域づくり活動―事例から学べた地域活性化への展望
星 旦二
1
1東京都立大学・大学院都市科学研究科
pp.738-741
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100535
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はじめに
桜の開花を見ずして中学の同級生が乳がんで逝ってしまった。通り一遍の電話相談には応えていたものの,保健師に相談することを勧めた後は音信不通だった。このことが心残りであり,自分の最期はどうなるのだろうかと思案することが多くなった。
論文のテーマは,「コミュニティ活性化に保健師の技術を役立てる」である。ここでは,早世防止と健康寿命延伸をコミュニティつまり地域活性化の1つの前提条件と位置づけ,保健師が主体的に担う役割について,熊本県蘇陽町での15年間の健康な地域づくり活動プロセス事例(以下「活動プロセス」)を主な分析対象として考察し,同時に全国各地の保健師らが担った実践事例をもとにして,コミュニティ活性化のための保健師の役割について展望したい。
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