特集 小児看護の学内実習
小児看護学内実習の組み立てと目標
藤原 宰江
1
1岡山県立短期大学
pp.275-283
発行日 1989年5月25日
Published Date 1989/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908656
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はじめに
看護技術の学内実習は,教室での理論と現場での実習の間に位置する.しかし,従来の指定規則では,看護学総論の中の「看護技術実習:90時間」のほかは学校内での実習を規定していなかった.従って,卒業までにカバーすべき1770時間の実習時間(3年制レギュラーコースの場合)のうち1680時間は,いわゆる臨床実習で消化するというのが,一般的な考え方になっているといえる.
昭和42年度に改訂された3年制看護学校教育課程は,当時画期的な改正といわれて43年度より施行されたが,依然として従前の臨地実習偏重の在り方から抜けきれず,臨床経験の積み重ねによる「見習い学習」的な要素を抱えたままで運営されてきた.
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