特集 小児看護の学内実習
小児看護の学内実習のあり方—対象の抽象と具体を統合する視点から
成島 澄子
1
1静岡県立厚生保育専門学校
pp.284-288
発行日 1989年5月25日
Published Date 1989/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908657
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現代の教育は,感覚からみると視覚中心の知識教育に偏っているといえる.それは目で読み,手で書くことを優位にした教育である.
ところが視覚は他の諸感覚,運動感覚や平衡感覚などと関係し合っているだけでなく,決して孤立させて優位におくことで,人間の自律性や全体性,人間の存在に価値あるものとはならない.部分で生きている人間など存在しえないのであるから,「視覚—知」中心の教育が大きな歪みをもたらすことはさけがたいといえる.
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