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行動目標による実習評価の試み
内尾 貞子
1
,
有岡 和江
1
,
寺田 真廣
1
,
木内 叡子
1
,
服部 万里子
1
,
横山 京子
1
,
秋谷 元子
1
1東京大学医学部付属看護学校
pp.631-635
発行日 1978年10月25日
Published Date 1978/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907256
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はじめに
本校では,臨床実習において中間評価および自己評価を昭和49年度より実施し,その実習効果について先に報告した(本誌16巻8号および18巻3号).その中で,これらの評価は実習に有効であり学生の実習意欲を高めるのに役立っているが,反面,自己評価が困難で指導者評価との差が大きいという結果を得た.これは学生の実習目標が不明確であり,‘評価規準’が漠然としていたためと考えられた.それらを是正するには,実習到達目標を観察可能な学生の行動の形で具体的に記述した‘行動目標’が必要であるという結論に達した.
その後,われわれは実習目標の明確化をめざして‘行動目標’(表1)を作成し,成人外科看護の基礎を学ぶ一般外科で評価を試みた.これを使用すれば,学生は実習すべき内容が明確になり,また自己評価も容易となり,更に指導者にとっても学生の実習活動を援助する具体的な指標となるであろうと考えたからである.
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