特集 看護技術教育のこれから
第3部 看護技術を見直す
臨地実習に求める看護技術の到達目標
吉田 喜久代
1
,
由井 尚美
2
,
櫻井 ソノ
3
,
加勢 三枝子
4
,
橋本 智子
5,6
,
吉川 益代
5,7
,
櫻井 登美枝
5,8
,
岩永 牟得
5,9
,
室加 ヨシ子
5,10
,
一戸 妙子
5,11
,
友江 洋子
5,12
1社会保険看護研修センター所
2(社)全国社会保険協会連合会看護部
3社会保険中央看護専門学校
4(社)全国社会保険協会連合会看護課
5全国社会保険協会連合会看護教育研究会
6前:星ヶ丘厚生年金保健看護専門学校
7前:社会保険中京看護専門学校
8社会保険横浜看護専門学校
9社会保険船橋保健看護専門学校
10社会保険中京看護専門学校
11北海道社会保険看護専門学校教務
12前:社会保険京都看護専門学校教務
pp.1009-1023
発行日 2001年11月30日
Published Date 2001/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902642
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はじめに
看護基礎教育のあり方については,時代の変化に伴い,さまざまな視点から論議されてきた.その論点の一つに,看護技術力の育成をいかに行うかがある.
看護教育の高等教育化が進み,「考える力を育てる教育」に重点がおかれてきたことは,看護基礎教育にとって格段の発展といえる.しかし,一方で技術教育はその対極におかれ,理論偏重の教育傾向が実習時間数の減少と相まって看護技術力の低下を招いている.井部らの報告においても1),新卒者の教育上の課題として,管理者は「技術力の不足」「社会人としての成長」などをあげ,新卒者自身は就職時の状況を「ゼロからのスタート」と認識して,看護技術力の未熟さを問題としている.
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