特集 小児看護の学内実習
神奈川県立衛生短期大学における小児看護学学内実習
瀬谷 美子
1
,
山口 明子
1
,
広瀬 幸美
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.268-274
発行日 1989年5月25日
Published Date 1989/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908655
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はじめに
小児看護学を学習する上で一番大切なことは,成長・発達の概念に基づく各小児の個別性の理解であると考えている.この思考が学習されることによって,はじめて小児にとって個別性豊かな援助を導き出すことが可能になるからである.筆者らはこの考え方を一貫させて,小児看護学教科目の教授案作成にあたっている.
教授案作成にあたっては,まず,看護の基磯教育には何が最も重要であるかの観点から,学習課題を導き出す.さらにもう1つの観点,すなわち卒後の教育(実践活動など)にゆだねられる部分を割愛し,課題をしぼっていく.それは,深い内容を持つ看護学の習得には,基磯教育年限があまりにも短すぎるがゆえの苦肉の策である.こうして明確になった学習課題を,講義(含む演習),学内実習,臨床実習の各教授法の特徴を考慮しながら,それぞれに位置づけている.
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