連載 在宅看護論の実習・2
在宅看護論実習の目的,目標について
川村 佐和子
1
1東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
pp.424-428
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901672
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教育の目標
まず,在宅看護論の実習を検討する際には,教育の方針について考えておく必要があります.とりあえずのところ,私の考えを述べておきます.
指定規則の「地域で生活しながら療養する人々とその家族を理解し,在宅での看護」を行なうに際しては,看護婦の立場を社会的に自覚している必要があります.つまり,看護婦の業務と法的な立場の自覚です.そこで,在宅看護論の教育方針を「地域で生活しながら療養する人々とその家族を理解し,看護職として法的に責任ある行動をとることにより,問題解決をできる基礎的能力を修得させる」と考えます.実習方法については,学生が在宅看護を体験する過程で,「在宅看護における看護婦の自立的ありかた,法的立場やその業務,対象の状態」について検討し,その「問題解決法」について実際的に学習させます.
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