特集 国際看護教育草津セミナー
—第1セッション—看護の理念
神郡 博
1
,
瀬戸 正子
1
,
徳沢 方子
1
1群馬大学医療技術短期大学部
pp.200-207
発行日 1987年4月25日
Published Date 1987/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908365
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はじめに
看護理念の発展過程には,それぞれの国の歴史的社会的事情や必然性が含まれている.わが国にはわが国の歴史的発展過程があり,アメリカにはアメリカの歴史的発展過程がある.しかし,わが国の看護理念の発展過程をみると,看護制度の出発の頃からアメリカをはじめとするヨーロッパの看護の影響をうけてきた面が強い.この傾向は,わが国が戦後から近代看護の基盤を築きあげてきた現在までの間に特に顕著にみられてきた.
最近,高度医療の発達,医療の社会的需要の変化に伴い,看護とは何かが看護婦自らのなかで真剣に問われるなかで,この傾向はまた一段と高められている.
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