特集 国際看護教育草津セミナー
—第3セッション—看護教育
新井 治子
1
,
田村 文子
1
,
二渡 玉江
1
1群馬大学医療技術短期大学部
pp.215-224
発行日 1987年4月25日
Published Date 1987/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908367
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はじめに
わが国では,現在,社会の医療需要の増大と医学の目ざましい発達に伴い,よりすぐれた看護婦の育成を看護教育に求める声がつよい.また,一方では高学歴時代において,専門職を確立するために大学レベルの教育水準を求める気運も年々高まってきている.
このような社会の状況を背景にして,現在,短期大学や4年制大学においては,看護教育の確立とともに看護教員や研究者の育成を目指した教育がすすめられている.しかし,大学における看護教育の歴史は浅く,数も少なく,質的向上をはかるためには十分とはいえない現状である.また,大学における看護教育には,保助看法の制約などもあって,社会のニーズに対応した独自性のあるカリキュラムを組むことが困難な点もある.
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