NURSING EYE
臨床の場が望む学生像
斉藤 久美子
1
1東京大学医学部付属病院脳外科病棟
pp.67-69
発行日 1983年2月25日
Published Date 1983/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907781
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学校教育と臨床現場との間
教育システムの変遷に伴い,看護教育のあり方も,これに対応していかなければならないと考えます.養成所から短期大学・大学と教育機関も移行し,教育内容も高度化してきています.またほとんどの学生が,高校卒業後に進学するようになってきました.しかし看護という特殊技術と知識の修得,その後の応用という広範囲の教育の量・質からして,卒業生を臨床に引き渡す学校の諸先生方は,理解ある臨床側の受け入れと,卒後臨床教育に期待なさっているのではないでしょうか.
多数の指導者,施設・設備で近代看護の最先端を学び,理論的に物事を考えることのできる卒業生が,学校教育と実践の場での違いに対してもつ驚きは,いかばかりかと思います.そこで臨床側から,卒業生をどんな考えのもとに迎え,共に看護の道を歩んでいったらよいかを述べたいと思います.
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