発行日 1957年5月15日
Published Date 1957/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917749
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近年の医療の進歩で極めて著しいのは診断技術の進歩であつて,生きている患者を検査し,その成績に基いて判断することによつて,昔よりも遙かに正確な診断を下すことができるようになつた。
学術の進歩とそれを実際の医療に応用することは別の問題である。実際医療殊に病院の医療にこの臨床検査を採り入れるためには,説備を整えることも必要だが,もつと重要なのは,有能な技術者を得ることである。技術に熟達することも必要だが,それよりも検査法について正確な知識を得ることが大切である。それについては技術者も常に学ばなければならない。医師としては自分が検査するにしても,技術者が検査するとしても,その成績を正しく解釈して診断の基礎とすることについて研究しなければならない。
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