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学生複数対患者複数受け持ち方式による看護実習についての一考察
菅野 ふじゑ
1
,
大宮 和子
1
,
佐藤 サツ子
1
,
津田 美和子
1
,
大岡 昌子
1
,
後藤 真智子
1
,
南 能理子
1
,
小笠原 サキ子
1
,
斉藤 千恵子
1
1宮城県総合衛生学院臨床看護学科
pp.104-111
発行日 1982年2月25日
Published Date 1982/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907648
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はじめに
医療制度調査会の答申1)に基ついて昭和42年看護学校(3年課程)のカリキュラムが改正され,当校も小林2)や金子3),4)が述べているように‘1人の患者の有するすべてのニードをうけとめるのが,1人の看護婦の役割である’‘幾つかの症例を組織的に計画的に徹底して実習させれば,その他は応用させられないことはない’との考え方で,カリキュラムを編成し,実習要綱を作製した.
だが新カリキュラムによる看護婦への批判として,細貝5)は‘もっている知識の応用ができない’‘技術面の不足が目立つ’‘病棟の流れの中で計画的に協力的に仕事をするのが下手である’と述べている.また西平・依田・津留6)が現代青年の1つの特性として自己中心性をあげているが,当校の学生の実習にも自分の受け持ち患者以外に目を向けない,看護チームメンバーの1人であることの自覚が足りないなどの諸点が目立つ.
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