特集 「複数受け持ち」実習をより効果的に
ポートフォリオを活用した統合実習―看護チームの一員としての複数受け持ち実習を目指して
杉浦 暁代
1
,
新美 綾子
1
1半田常滑看護専門学校
pp.936-943
発行日 2012年11月25日
Published Date 2012/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102238
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はじめに
3年課程看護師養成所では,今年3月に新カリキュラムによる入学生が卒業を迎えた。当校では,新カリキュラムの趣旨をふまえ,新たに設定された統合実習をどのように構築しようか検討を重ねた。そして,さまざまな状況下で変化し続ける臨床現場で,学生自身が自らの体験を教材化し学びにつなげ,行動変容に結びつけられるようにしたいと考え「プロジェクト学習・ポートフォリオ」を導入した。
この実習において複数受け持ちの実習は,看護チームのなかで受け持ち患者をもっている看護師と行動を共にしながら実施することとした。本稿では初めての統合実習を振り返り,プロジェクト学習を導入した経緯と準備,実習の実際について紹介する。
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