実践報告
学生チームで複数患者を看護する取り組み
村岡 由美子
1
1熊本労災看護専門学校
pp.47-51
発行日 2011年1月25日
Published Date 2011/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101655
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はじめに
当校では,開校以来39年間にわたって5~6人の学生で看護チームを作り,複数の患者を看護していくという実習(以下,チーム実習)を行ってきた。この実習は,成人看護学実習の中に位置づけられており,3年間の総まとめの実習として3年次カリキュラムの11月に実施している。
2009(平成21)年度のカリキュラム改正では,統合分野が新しく設けられた。統合分野の考え方として,卒業後臨床現場にスムーズに適応することを目的とし,より実践に近いかたちで学習し知識・技術を統合する内容となっている。臨地実習では,複数の患者を受け持つ実習や一勤務帯を通した実習を行い,臨床実践の中で必要な基礎知識を総合的に経験するとある。
そこで私たちは,この統合分野の考え方から,当校で伝統的に行ってきたチーム実習がそのまま活用できると考えた。学習内容および方法論としてチーム実習を取り入れ,夜間実習と組み合わせてカリキュラムを作成した(以下,統合実習)。
2011(平成23)年度,新カリキュラムの学生が3年生となるので,平成22年度に統合分野の臨地実習の具体的な学習内容や方法論などを検討する施設もあると考える。そこで,当校の取り組みが少しでも参考になればと考え,実践報告として紹介する。
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