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<保健所等実習>における1つの試み—公衆衛生看護学科との連携による家庭訪問実習
菅野 ふじゑ
1
,
後藤 真知子
1
,
南 能理子
1
,
小笠原 サキ子
1
,
大宮 和子
1
,
津田 美和子
1
,
斉藤 千恵子
1
,
大岡 昌子
1,2
,
佐藤 サツ子
1
1宮城県総合衛生学院臨床看護学科
2現:青森労災看護専門学校
pp.422-429
発行日 1980年7月25日
Published Date 1980/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907460
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はじめに
従来,看護学校における<保健所等実習>とは,保健所保健婦の指導のもとに,家庭訪問・健康相談などの実習を中心として,家庭における患者の療養状況,家庭および地域社会の健康上の諸問題,ならびにその対応の実状を理解させ,これらを通して病院における看護と公衆衛生看護との連携を学ばせるという方法をとっている1).
学習効果については,‘学生の看護に対する意識を左右するほど教育上意義深い’とされている2).しかし,‘既成の事業計画にそって実習をうけ入れざるを得ないため,その時期によっては学習内容が片寄る傾向が強く,家庭訪問等,実際の活動を学びたいという学生の意図を取り上げることが困難な現状である’2)などの問題が提起されている.それを解決する目的で,以下の方法を試みた.
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