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母性看護実習の一展開(4)—家庭訪問実習について
矢本 美子
1
1福井県立短期大学看護学科
pp.163-168
発行日 1981年3月25日
Published Date 1981/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907529
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はじめに
看護活動は,看護の必要性のあるところで展開されるべき活動である.したがって,それは病院内に限定されるというものではなく,その人の‘生活の場’(病院を生活の場とするときもあれば家庭を生活の場とするときもある.その‘場’とは,その人の居る‘ところ’ということである)で行われるべきものといえよう.このことから,看護実習も病院内に限定するのではなく,患者の退院後の生活の場に延長させていくことが可能であると考えられる.
日常生活の中で,新生児や褥婦との触れ合いが少なくなってきている現在でもある.患者の,または家族の考えに基づいてすすめられていく生活の場(家庭)における看護(必要性の認識とその実践)を学ぶために,家庭訪問を実習計画の中にとり入れてみたので,その報告をしたい.
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