特集 個を生かす教育への歩み
Ⅱ.個を生かす教育をめざして
教育実践レポート
個にそくした教育が成立する基盤—私の教育体験から
野明 金一郎
1
1長野県諏訪市立諏訪中学校
pp.37-42
発行日 1980年1月25日
Published Date 1980/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907407
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はじめに
ある日突然,医学書院の田辺さんより電話があった.内容は,雑誌“看護教育”に原稿をいただきたいということである.私が前任校で職員とともに研究した‘個を生かす学習を求めて’に関して,東京大学教授・東洋先生のご指導のもとに追究した研究—これ自体については,大町市立仁科台中学校の松尾教諭が述べるので,私の教育体験について述べてほしいという趣旨のものであった.
大町の仁科台中学校での研究は,個としての子どもをよくみよう,その子どもひとりひとりのみとりの中から生徒理解が成立し,ひとりひとりにそくした生徒指導が可能になる,という発想からのものであった.そこで,雑誌“看護教育”はどのような内容や性質のものであるか,全く不案内の私は,田辺さんより“看護教育”を送りとどけていただいた.
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